真面目な人とは何か?

真面目 心理

こんにちは、decimalです。

最近真面目に生きても損をしているんじゃないかと思うようになりました。

ネットで検索すると真面目な人が損をするという予測変換も出てきており、いろんな人が一度は悩む問題のようです。

よく考えると真面目とはそもそも何なのでしょうか?

今回の記事で真面目とは何かを確認したいと思います。

真面目さの定義

まず、「真面目」という言葉の意味について確認しておきましょう。

辞書的な意味では「誠実で、怠らず、ひたむきに物事に取り組む姿勢」を指します。

つまり、真面目な人は仕事や学業、家庭生活において責任感を持ち、決して手を抜かず、与えられた課題や期待に対して全力で向き合う性格を持っています。

これは社会的にも大いに評価される資質です。

また、真面目さは日本社会において特に重要視される価値観の一つです。

勤勉で規律を守ることが求められる日本の職場文化や、他者との調和を大切にする日本独自の社会的背景が、真面目さを重要な特性としています。

真面目な人の特徴

真面目な人にはいくつかの典型的な特徴があります。

以下に挙げる特徴は、真面目な人に多く見られるものですが、全ての真面目な人に当てはまるわけではありません。

  • 責任感が強い: 真面目な人は、与えられた役割や仕事に対して高い責任感を持っています。自分の行動が他人に与える影響を強く意識し、期待に応えようとする傾向があります。
  • 計画的である: 物事を段取りよく進めるのが得意で、事前に計画を立て、それに従って進行することを好みます。予測可能な状況を作り出すことで、不確実性を避ける努力をします。
  • 規則を守る: 真面目な人は、規則やルールを重んじます。それは職場のルールや社会的なルール、または自分自身が定めたルールに対しても同様です。
  • 他者に対して誠実: 誠実さもまた、真面目さの一環です。真面目な人は他者に対して正直で、信頼を裏切ることを極力避けます。
  • 努力を惜しまない: 困難な状況に直面しても、最後まであきらめずに努力し続ける姿勢が見られます。短期間の成功よりも、長期的な成果を重視する傾向があります。

真面目な人は自分に対してルールや基準を決めておいて、それを守ることで自己評価を高めています。

自分はルール通りやっているんだ!だから私は正しいんだ!と思いがちです。

真面目さのメリット

真面目な人の特徴は、職場や学校、家庭など、あらゆる場面で非常に役立つものです。

では、真面目な性格のメリットについて考えてみましょう。

信頼されやすい

真面目な人は、約束を守り、他者に対して誠実に対応するため、自然と周囲から信頼されます。

職場においては、責任あるポジションに抜擢されることが多く、上司や同僚からの評価も高くなります。

信頼関係はあらゆる人間関係の基盤であり、それを築けるのは大きな強みです。

長期的な成功を収めやすい

計画的で努力を惜しまない真面目な人は、時間をかけて着実に成果を上げる傾向があります。一時的な成功や即効性のある結果に頼るのではなく、コツコツと積み重ねることで、結果的に大きな成功を手にすることが多いのです。

安定感がある

真面目な人は、突発的な行動を取ることが少なく、規則正しい生活を送ることが多いため、周囲から見ても安定感があります。

この安定感は、家庭や職場での信頼感を高め、他者との協力関係を築きやすくします。

困難を乗り越える力

真面目な人は、逆境や困難に対しても前向きに立ち向かい、あきらめずに努力し続ける傾向があります。

この粘り強さは、長い人生において非常に重要なスキルです。

真面目さのデメリット

一方で、真面目さが持つ特性がすべてプラスに働くわけではありません。

真面目すぎる性格が、時にはデメリットになることもあります。

柔軟性の欠如

真面目な人は、ルールや計画を守ることに重きを置きすぎるあまり、状況の変化に柔軟に対応できないことがあります。

例えば、予期せぬ事態が発生したときに、計画通りに進められないことにストレスを感じ、適応力が低下することがあります。

柔軟性の欠如という言葉が分かりにくいのでもう少し深掘りします。

柔軟性の欠如について深堀り

「柔軟性の欠如」とは、変化や予期せぬ状況に対応する際に、適応する能力が不足している状態を指します。

真面目な人は”ちゃんと”計画を立てて忠実に実行しようとする傾向があります。

柔軟性の欠如には以下のような特徴が見られます。

計画への執着

「自分が立てた計画に沿って行動すること」にこだわって、予期せぬ出来事や計画変更があるとストレスが溜まることです。

なぜ上手くいかないのか?上手くいかない時は何事もストレスが溜まるものですよね。

具体例:

私は真面目な会社の課長です。あるプロジェクトを達成するために細かくスケジュールを作成しました。

いざプロジェクトを計画通りに進めようとすると、新しいタスクや予期せぬトラブルが起きてスケジュールに遅れが発生しました。

計画をしっかり立てたのにスケジュールが遅れたので焦り、ストレスを感じています。

失敗への強い恐れ

真面目な人は、完璧主義の傾向もあります。

完璧主義だと失敗をしてしまうと急に萎えてしまいます。

完璧主義は本ブログでも解説していますのでよければ合わせてこちらの記事も見てください。

他人の想定外のアプローチに対する抵抗感

真面目な人は、自分のやり方やルールを重んじるため、他人が自分と異なるアプローチを取ることに抵抗を感じることがあります。

新しいアイデアや方法を受け入れるのに時間がかかる場合があり、結果的に効率を損なうこともあります。

やり方が変わると気持ち悪いということです

もしくは他人のやり方を100%信用できないことの裏返しなのかもしれません。

真面目な人はそれが本当に妥当なことなのか?大丈夫なのか?ということの裏付けをとりたいので、それを調べていると時間がかかり効率が下がります。

このパターンはケースバイケースかなと思います。

仕事でお客様先で働いていて変なことをして問題を起こすよりも、少し時間をかけて大丈夫という裏どりを取ったほうがお客様にも安心だよと説明できるため得なケースもあります。

自営業で全部自分で判断していいのならば、裏付けなんて取らなくても自分の判断でぱっぱと作業してしまえばいいケースもあります。

多様な価値観や意見に対する拒否反応

真面目な人は、自己の価値観や基準を強く持っているため、他人の異なる価値観や意見を受け入れるのが難しい場合があります。

特に、自分が「正しい」と信じていることに対して異論が出ると、他者の考え方を尊重するよりも、自分の基準に固執してしまうことがあります。

これは、真面目な人が持つ特性の一つで、特に自身の価値観や信念に強い確信を持っている場合に起こりやすいものです。

具体例

会議の場で、他のメンバーが自分とは全く異なる意見やアプローチを提案してきた場合、真面目な人はそれを「非現実的」「リスクが大きい」と感じ、柔軟に受け入れることができないことがあります。

その結果、チームの協力が円滑に進まなくなる場合もあります。

要は違う意見が出た時、その案いいね!となるのではなく、自分の案と比較して私の案の方が優れているんだ!という方向性になってしまい対立してしまう可能性があるということです。

また、新しい価値観を取り入れないということは、新しいアイデアや学びの機会を逃すということなので不確定ではありますが成長する機会を逃しているかもしれません。

実際に成長できるのかは結果論になりますが、新しいことをしないならば、新しいことから学べたかもしれない技術は100%身につくことはないです。

あと、俺の方が正しいんだ!と説得してしまうと、チームメンバーから高圧的な人だなあと人間関係が悪くなる可能性もありますので注意しましょう。

自分に厳しすぎる

真面目な人は、自分自身に対しても高い基準を設定する傾向があります。

これは自己成長にはプラスですが、過度に自己批判的になると、ストレスや燃え尽き症候群に陥る可能性があります。

他者との摩擦

他人が自分と同じように真面目でないと感じた場合、イライラすることがあるかもしれません。

また、真面目すぎるあまり、他人のペースや価値観を尊重できず、無意識に押し付けてしまうことがあります。

これは人間関係において摩擦を引き起こす原因となることがあります。

自分の感情を抑える

責任感が強く、他者に対して誠実であろうとする真面目な人は、自分の感情を抑えがちです。

特に、怒りや不満を表に出すことを避けるため、内面に感情を溜め込むことが多く、それがストレスの原因になることがあります。

真面目な人が抱える課題

真面目な人は、その性質ゆえに特定の課題に直面しやすいことも事実です。

例えば、真面目さゆえに「完璧主義」になりやすく、物事が思うように進まないときに強い不安感や失望を感じることがあります。

また、真面目さを評価する文化においては、真面目な人ほど「もっと頑張らなければならない」というプレッシャーにさらされやすく、心身のバランスを崩してしまうリスクも高まります。

さらに、他者から「融通が利かない」「堅苦しい」と思われることがあり、真面目であることが時に誤解を招く場合もあります。

そのため、真面目な人は、自分の真面目さを活かしつつも、柔軟な姿勢を持つことが求められる場面が多くあります。

真面目さを活かすためのヒント

真面目な性格は大いに強みとなり得ますが、それを効果的に活かすためにはバランスが重要です。以下のヒントを参考にすることで、真面目さを長所として活かしながらも、柔軟性やストレスマネジメントを向上させることができます。

自己ケアを大切にする

真面目な人ほど、他人の期待に応えようとするあまり、自分の心身のケアを疎かにしてしまいがちです。

適度に休むことや、自分の感情を認めることが重要です。

自分のことは不思議なことに気付かないものです。

真面目な人は無理って思った時、もう既に手遅れレベルになっていることがあります。

自己ケアによって自分のポテンシャルも上がるので大事な考え方でしょう。

柔軟性を養う

予期せぬ事態や計画変更にも柔軟に対応できるようにするために、小さなチャレンジを積み重ねることが役立ちます。

例えば、日常のルーティンを少し変更することで、変化に対する抵抗感を減らすことができます。

他者を尊重する

他者が自分と同じように真面目でないと感じたときでも、相手の価値観やペースを尊重することが大切です。

人間関係においては、相互理解が必要不可欠です。

私は今までの社会経験で色々な人と仕事をする機会がありました。

その時思ったのが、世の中には本当に色々な考えや価値観を持った人がいるんだなあということでした。

自分じゃ考えられない非常識なことを平気でする人もいるし、自分が当たり前だと思っていたことが実は当たり前じゃなかったこともありました。

いろんな人の生きざまを経験することによっていろんな価値観を体感すると人を許す感覚が徐々にわかってきます。

そういう経験を多く積むことで他者を尊重するという気持ちが芽生えると考えています。

自分の成功を認める

真面目な人は、常に高い目標を設定しがちですが、達成した小さな成功も大切にしましょう。

自己評価を適切に行うことで、モチベーションの維持に繋がります。

小さな成功を数多く目標にしてステップアップすることはゲームで人を中毒にするための技法としてよく使われているほど強力です。

小さな成功を積み上げて、成功を習慣化すれば最強の努力家になれます!

まとめ

「真面目な人」とは、責任感が強く、誠実で、物事にひたむきに取り組む人のことを指します。

真面目さは、多くの場面で強みとなる一方で、柔軟性の欠如や過度な自己批判といったデメリットも存在します。

真面目な性格を持つ人がその特性を活かしながらも、バランスの取れた人生を送るためには、自己ケアや柔軟性を意識することが重要です。

社会的に真面目さが求められることが多い中で、自分らしく、かつ健全な形で真面目さを発揮する方法を模索することが、真の幸福につながる道と言えるでしょう。

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