最近私は「利己主義」と「利他主義」についてよく考えます。
人生、自分のためだけに生きるほうが得なのか?それとも多少負担でも他の人を助けたほうが回りまわって得をするのか?
正解は人それぞれになるのでしょうが、自分なりに方向性を決めたいと思い調べてみました。
本記事では、まず「利己主義」とは何かを詳しく説明し、利己主義者が人生で損をしやすい理由について考察します。
そして、利己主義と対照的な「利他主義」との違いについても詳しく見ていきます。
利己主義とは?
利己主義とは、簡単に言えば「自分の利益や幸福を最優先に考える」という態度や行動を指します。
利己主義者は、自分の成功や幸福を追求するために、他者の利益や感情を軽視することが多いです。
彼らにとって最も重要なのは、自分自身が満足することや、自分にとって利益になることであり、他者がどう感じるかは二の次です。
たとえば、ある仕事で昇進を狙っている場合、利己主義者は同僚の成功や利益よりも自分の成功だけを重視し、時には他者を蹴落としてでも目的を達成しようとすることがあります。
このような行動は、短期的には成功を収めることができるかもしれませんが、長期的には多くの問題を引き起こす可能性があります。
また、日常生活においても、利己主義者は自分の時間や資源を他者に分け与えたり、困っている人を助けたりすることを避ける傾向があります。
「自分さえ良ければ良い」という考えが根底にあるため、他者との共感や助け合いが欠けていることが多いのです。
利己主義だと人生で損をしやすい理由
一見すると、利己主義者は自分の利益を最優先にするため、得をするように思えるかもしれません。
しかし、実際には、利己主義者は人生で損をしやすい傾向があります。
それはなぜでしょうか?以下で、その理由をいくつか見ていきましょう。
人間関係の悪化
利己主義者は他者の感情やニーズを軽視するため、周囲の人々との関係が悪化しやすいです。
人間関係は相互の信頼と協力が基盤となって成り立っていますが、利己主義的な行動はこの信頼を壊し、他者からの信頼を失う原因となります。
これにより、周囲の人々が協力を拒むようになり、長期的には人間関係の孤立を招くことになります。
たとえば、職場で他人を出し抜いて昇進したとしても、周囲からの協力やサポートを得られなくなることが考えられます。
その結果、さらなる成功のために必要な助けや情報を失い、逆に自分が不利な状況に追い込まれることがあるのです。
感情的な孤独
利己主義者は自分の利益を追求する一方で、他者との深い関係を築くことが難しくなります。
利己主義的な態度は、他者との共感や助け合いを犠牲にするため、感情的な孤独感が増すことが多いです。
人は他者とのつながりや愛情を求める生き物であり、それがないと心の中に虚しさや孤独感を抱えることになります。
このような孤独感は、特に人生の困難な時期において顕著になります。
利己主義者は他者からのサポートを得にくいため、問題に直面したときに自分一人で対処しなければならず、その負担が大きくなることが多いです。
長期的な信頼と機会の喪失
利己主義者は短期的には成功を収めることがあるかもしれませんが、長期的な成功には「信頼」が不可欠です。
利己主義的な行動は、他者からの信頼を損なうため、将来的に多くの機会を失う可能性があります。
信頼は時間をかけて築かれるものであり、簡単に得られるものではありません。
利己主義的な行動が続けば、他者から「信頼できない」とみなされ、ビジネスや人間関係の中で不利な立場に立たされることになります。
また、信頼が損なわれることで、ビジネスパートナーや友人、家族との関係が悪化し、結果として自分にとって重要な機会を失うことが多いです。
利他主義とは?
利己主義の対極に位置するのが「利他主義」です。利他主義とは、他者の利益や幸福を優先し、自己の利益を二の次に考える考え方や行動を指します。利他主義者は、他人を助けることや他者の幸福を追求することに価値を見出し、その行動が自分の幸せにもつながると信じています。
たとえば、友人が困っているときに自分の時間や労力を使って助ける、ボランティア活動を通じて社会貢献をする、職場で同僚が成功するためにサポートするなど、利他主義的な行動は多岐にわたります。利他主義者は、他者との協力や共感を重視し、社会や人間関係の中で調和を大切にします。
利己主義と利他主義の違い
利己主義と利他主義は、根本的な考え方と行動の方向性が大きく異なります。
以下に、これら二つの主な違いをまとめてみましょう。
優先される価値観
- 利己主義:自分自身の利益や幸福が最も重要であり、他者の利益や感情は軽視されがちです。
- 利他主義:他者の幸福や利益が優先され、自分の利益は二の次にされることがあります。利他主義者は、他人を助けることが自分の満足感や幸福感にもつながると考えます。
人間関係への影響
- 利己主義:利己主義者は他者との関係において問題を抱えやすく、信頼や尊敬を失うことが多いです。また、孤独感や孤立を感じることが多いです。
- 利他主義:利他主義者は他者との関係を築くのが得意であり、協力や共感によって信頼を得やすいです。結果として、周囲の人々からのサポートを受けやすくなります。
長期的な成功の可能性
- 利己主義:利己主義者は短期的には利益を得ることがあるかもしれませんが、長期的には他者からの信頼やサポートを失い、成功が難しくなることが多いです。
- 利他主義:利他主義者は他者からの信頼を得やすく、長期的には多くのチャンスやサポートを受けることができます。結果として、長期的な成功や幸福を手に入れる可能性が高まります。
まとめ、筆者の感想
- 利己主義とは自分だけが幸せになれればあとはどうでもいいという考え方。
- 利己主義だと周りから信頼を得ることが難しく、目先の事では利己主義の方が得になることも多いかもしれないが、その先のステージで自分の力だけではどうにもならず、人の力が必要な時に、周りからの信頼がないため次の成功に繋げにくい。
私も生きていると、この人は自分の事、自己保身の事しか考えてないんだなと透けて見える人によく遭遇します。
そういった人はずる休みだったり、できる限り仕事を他の人に押し付けようとしていたりと、生き方が汚いなと思っていました。
実際今、私はそういった利己的な生き方をしている人に対して良い印象を持っていません。
その人たちが助けてほしいと言ってもあまり乗り気にならないと思っています。
正にこの感情が利己的に生きる人は長期的には損をするということを証明していると感じました。
私たちも自分から選ぶ人付き合いは、自分が会いたい、一緒に何かしたい人と会うはずです。
そこから考えれば、利己的人間は誘われず、利他的人間の方が人と関われて、結果すごい良いお話をいただけるチャンスも増えるのかな?と感じています。
利己主義や利他主義の話は100%報われる保証はないですが、利他主義だと勝率が高い投資をしているようなものなのでしょう。
利他的行動についてブログ記事を作成していますので、もしよろしければこちらも見てみてください!