「幸せとは何か?」という問いは、人類が長い歴史の中で繰り返し考え続けてきた永遠のテーマです。
多くの人が外的な成功や環境の改善によって幸せを手に入れようとしますが、実際には幸せは外から与えられるものではなく、自分自身の内側から生まれるものです。
この考え方は、古今東西の哲学者や心理学者が提唱してきたものであり、現代の科学的な研究でも裏付けられています。
私たちが幸せを感じるかどうかは、外部の出来事そのものよりも、それに対する私たちの「考え方」や「受け取り方」によって大きく左右されます。
例えば、同じ出来事が二人の人間に起こったとしても、一方はそれを苦痛と感じ、もう一方はそれを成長のチャンスとして捉えることがあります。
この違いは、私たちの「内なる世界」が幸せを左右する大きな要因であることを示しています。
外的な要因がもたらす一時的な幸せ
私たちは往々にして、幸せは何か特別な出来事や達成に依存していると考えがちです。
たとえば、高級な車や家を手に入れたり、仕事で成功したりすることが幸せだと思うかもしれません。
確かに、これらの達成感や外的な成功は一時的な満足感や幸福感をもたらすかもしれません。
しかし、その感覚は長続きしないことが多いのです。
心理学の研究では、人間は「快適適応」と呼ばれる現象を持っていることが知られています。
これは、新しい環境や物事に慣れてしまうことで、最初は大きな喜びや幸せを感じても、時間が経つにつれてその効果が薄れ、元の幸福度に戻ってしまう現象です。
たとえば、宝くじで大金を手に入れた人が一時的に幸福感を感じたとしても、数か月後には元の状態に戻るという研究結果があります。
これは、外的な要因が一時的な幸せをもたらすに過ぎず、持続的な幸福感を得るためにはもっと深い、内面的な要素が必要であることを示しています。
自分の考え方が幸福を決める
一方で、幸せを感じるために最も重要なのは「考え方」です。
私たちが何かをどのように解釈し、どのように受け止めるかが、私たちの感情に大きな影響を与えます。
たとえば、ストレスの多い状況に直面したときに、それを「困難」と捉えるか、「学びの機会」と捉えるかによって、感じるストレスや不安の度合いは大きく変わります。
「問題」として受け止めると、私たちはその状況に対して無力感を感じ、結果として不安や落ち込みを感じることが多いです。
しかし、同じ状況でも「挑戦」として捉えれば、前向きなエネルギーが生まれ、やる気や達成感を感じることができます。
このように、物事をどのように見るかという「考え方」は、私たちの内なる世界に大きな影響を与え、最終的に幸福感を左右するのです。
マインドフルネスと自己肯定感
最近、注目されている「マインドフルネス」は、まさに内面的な幸福を築くための有力な方法です。
マインドフルネスは、今この瞬間に集中し、自分の感情や思考を客観的に観察することを重視します。
過去の失敗や未来への不安に囚われず、現在の自分を受け入れることで、内面的な平穏と幸せを感じることができます。
また、自己肯定感も内面的な幸福の大きな要素です。
自分をありのままに受け入れ、自分の価値を認めることができれば、他人と比べることなく、内なる満足感を感じることができます。
他人からの評価や社会的な成功に依存せず、自分の中に幸せを見出すことができるようになるのです。
マインドフルネスについては当ブログでも解説しているのでこちらも合わせて読んでみてください!
外的な出来事に振り回されないための習慣
では、どのようにすれば私たちは外的な要因に左右されず、内面的な幸せを築くことができるのでしょうか?いくつかの実践的な方法があります。
感謝の気持ちを持つ
日々の中で小さな幸せや感謝できることを見つけ、それを意識的に感じることで、内面的な幸福感が高まります。
感謝の気持ちは、他人と自分を比較するのではなく、自分が持っているものや経験に目を向ける習慣を養います。
感謝についても当ブログで解説しています。そちらもぜひご覧ください。
自己成長に焦点を当てる
外的な成功や結果に執着するのではなく、自分自身の成長に目を向けることで、持続的な満足感を得ることができます。
新しいスキルを学んだり、自分の限界に挑戦することは、外部の評価に依存しない自己価値感を高めます。
ネガティブな思考に囚われない
ネガティブな出来事が起きたとき、その感情に長く囚われず、前向きな視点に切り替える習慣を持つことが重要です。
マインドフルネスや瞑想などを取り入れ、自分の思考パターンに気づき、それをコントロールする方法を学びましょう。
人間関係を大切にする
幸せを感じるためには、他者とのつながりも重要な要素です。
しかし、このつながりも、外的な評価や利益に基づくものではなく、真の共感や理解に基づく関係が大切です。
お互いを尊重し、助け合う人間関係は、内面的な満足感と幸福感を育む源となります。
筆者の経験に基づく感想
幸せとは何か?という回答は自分がどこを幸せに思うか?が回答でした。
どれだけお金を稼いでも自分が幸せじゃなければ幸せじゃない。
幸せな家族に恵まれていても、自分が家族の仲が悪いと勝手に思い込んでいたら幸せではない。
逆に全然お金を稼げなくても今の生活に満足していれば幸せを感じることもできるということです。
こういう話は私も生きているうちに聞いたことは何度もあるようなことではありましたが、人生経験をある程度積んだ今、めちゃくちゃ実感しますし、実際そうだと思います。
私は最近一人暮らしで毎日ずっと自炊をしており、基本焼きそばやチャーハンばかり食べています。
お酒も飲まないし、あまりお金を使うこともありません。
それでも今の人生はつらくないです。それはまさに幸せは自分で決めるものであることを表しているのだなと理解できます。
全ては考え方次第ということもすごく大事に感じました。
何かショックなことがあっても、それをどこまで引きずるかは自分が決めることです。他人がどうこういうところではありません。
何をもって良しとするかも自分が判断しています。なぜならその基準もまた自分がどれだけできるのか?どれだけ理想が高いのかで変化するからです。
また強烈に心に響いたのが、「感謝の気持ちは、他人と自分を比較するのではなく、自分が持っているものや経験に目を向ける習慣を養います。」という言葉です。
今は競争社会ということもあり、SNSのせいで他人と比較しやすくなっていることもあり、どうしても他者と比較して勝手に落ち込んでしまいがちです。
そんな時代だからこそ、感謝をすることで自分自身を許す、認める感覚を養うことはとても大事なことだと思います。
感謝に対してよりポジティブになれたので、今後もどんどんいろんなことに感謝して生きていけるようにします。